実践的な教育と安心のサポートで臨床検査技師を目指す
患者さんの診断や治療方針の決定を促すデータを提供し、助言する臨床検査技師。
専門的な知識や技術に加え、患者さんに対する優しい心遣いなど、人間的な素養を育みます。
※2024年4月、北里大学健康科学部医療検査学科へ改組しました。
- 3年制(男女)
- 入学定員80名
臨床検査技師ってどんな仕事?
医療を支えるキーパーソン
確かな検査データで患者さんの生命を救う手助けをします
- ●さまざまな検査を行い、
医師の治療方法の決定を促すデータを提供します。 - ●専門的な知識や技術に加え、患者さんへの優しい心遣い、
コミュニケーション力など人間的な素養も求められます。
臨床検査の対象
■ 生理機能検査
患者さんの体に
直接器具を装着して情報を得る検査
- ・心電図検査
- ・脳波検査
- ・電気味覚検査
- ・超音波検査
- ・終夜睡眠ポリグラフィー検査
- ・平衡聴覚機能検査
- ・呼吸機能検査
- ・筋電図検査
- ・眼底(写真)検査
■ 検体検査
患者さんから採取された血液、
尿などの検体から情報を得る検査
- ・血液検査
- ・髄液検査
- ・輸血検査
- ・尿検査
- ・生化学検査
- ・細菌検査
- ・便検査
- ・免疫検査
- ・病理検査
教育のポイント
4ヶ月間の充実した病院での臨地実習で実践的な力を身につける
最終年次の3年次に、4ヶ月間に及ぶ病院実習を設けています。
病院の検査の様々な部門(生理検査室、検体検査室等)でそれぞれに時間を取ってじっくり実習を行うことで、患者さんや病院の他部門との関係を実際の医療現場で学びます。
即戦力として働くための自信がつくとともに、働くイメージも明確になり就職への意欲も高まっていきます。
なお、幅広いエリアに実習病院があり、地元の病院で実習を受けられる場合もあります。
実習で
得られたこと
勉強していたことが自信に繋がりました!
血液検査学は元から興味のある分野でしたが、実際に患者さんの多種多様な検体を間近に見ることで、知識と興味をより深めることができました。
技師の先生方から指導の一環で質問を受ける機会もありましたが、事前に勉強していたことから答えることができ、自信に繋がりました。
将来の目標は血液検査のスペシャリストになることです。
今井さん
[取材時3年]
国家試験を合格まで導く安心の教育システムと個別指導
国家試験合格には、1年次からの着実な学力の積み上げが大切です。
このため、1年次における勉強方法の確立を目指した指導と、講義毎の小テスト後のフォローを徹底し、国家試験合格までしっかりと導いていきます。
さらに、次のような取組も行っています。
担任・チューター制の個別指導
- ・担任による定期面談で、理解度・習熟度を確認しアドバイス。
- ・チューター制により、各教員が少人数の学生を受け持ち、個性を理解してサポート。
これらにより、教員を信頼して自信をもって国家試験に臨むことができるようになります。
モチベーションアップの取組
- ・社会で活躍している卒業生の講演。
- ・北里大学附属病院をはじめとした最先端の医療現場の見学等。
これらにより、目標を明確にし、モチベーションをアップさせる機会を作っています。
臨床工学専攻科への進学や大学編入学をサポート
入学後、更に向学心を持った学生にもしっかりサポートします。
臨床工学専攻科への進学希望者には、1年次から同専攻科の先輩との意見交換やダブルライセンスを取得した卒業生の講話等により、早期から将来像を明確にするとともに基礎学力習得を支援します。
また、大学編入学や細胞検査士養成所進学を希望する学生には、その学生に合った進学先を一緒に考え、希望校の過去問題等で実力アップを図ります。
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ダブルライセンスの取得
学科開設以来、2023年3月卒業生までの20年間で、
臨床検査技師養成科出身者の合格率は、99.5%(合格者366名/卒業生368名)。
多くの卒業生がダブルライセンス保持者です。
※例年15~25名程度が進学 -
〈主な進学実績〉 がん研究所有明病院付設細胞検査士養成所
東京都がん検診センター細胞検査士養成所
※例年1~2名程度が進学 -
〈主な編入学実績〉 新潟大学医学部保健学科、群馬大学医学部保健学科
北里大学医療衛生学部、筑波大学医学群医療科学類
※例年1~2名程度が編入学
◆在学中に取得できる資格
- ・健康食品管理士
- ・毒物劇物取扱者
◆卒業後に取得できる免許・資格
- ・細胞検査士
- ・認定輸血検査技師
- ・超音波検査士
- ・NST専門療法士
ライセンスの取り方
ステップアップ式(3年制+1年制)で、
堅実にダブルライセンスを
取得
臨床検査技師養成科(3年制)で臨床検査技師国家試験を受験したのち、希望者は、臨床工学専攻科(1年制)へ進学し、臨床工学技士国家試験を受験することにより、プラス1年間の修学で2つの国家資格を取得し、仕事の幅を広げることが可能です。
※臨床検査技師養成科出身者の合格率99.5%(合格者366人/卒業生368人)、学科開設2003年~2023卒業生累計
学生インタビュー
国家試験合格率が高い理由は、
積極的に学びやすい環境だからだと思います。
秋山さん
(取材時2年)
この分野に興味を持ったきっかけは何ですか?
小学生のときに、将来の夢について考える授業があり、そのときに臨床検査技師の仕事を知りました。
さらに、中学・高校と進学するにつれ臨床工学技士への興味も湧きました。
本学院に興味を持った理由は何ですか?
臨床検査技師と臨床工学技士の、ダブルライセンスをを取得できるからです。
本学院に入学を決めた理由は何ですか?
国家試験の合格率が高いことです。
オープンキャンパスのときに、先輩方が勉強について詳しくアドバイスしてくれたこともとても嬉しく、印象的でした。
入学してみて、どうでしたか?
大変なことも多いですが、着実に力がついているなと感じています!
短い学生生活の中でたくさんのことを勉強するので、時が経つのがあっという間です。
「満足している」、「楽しい」、「力がついている」と感じる授業は何ですか?
血液学と生化学、臨床化学などの専門科目も、ストーリー仕立てに理解できるようになり、力がついてきていると実感できています。
学校の良いところを教えてください
先生方との距離がとても近いところです。
もう少し理解を深めたいな…と思い質問にいくと、授業時間外でも親身に教えてくださいます。
勉強は大変ですが、卒業後に自信をもってしっかり働けるよう、目標のダブルライセンス獲得を達成したいです!
国家試験サポート
国家試験対策支援に専用アプリ「スクラス」を活用しています。
「スクラス」は学生がスマートフォンなどで“いつでもどこでも”過去問題の反復学習ができる本学院用に開発されたアプリケーションです。
それぞれが取り組んだ状況は、教員がリアルタイムで確認でき、個々の取組状況の確認や、苦手科目へのフォローなどきめ細やかな対応に繋がっています。