3年生の老年看護学では「老年看護学方法論Ⅱ」という科目があります。
その科目では、老年期の看護を学びます。
授業では事例を読み取り、老年期の特徴を踏まえながら、疾患の理解と並行しつつ、老年期の方への看護を考えます。
グループで意見を出し合い、事例に合わせた看護を検討していました。
5月29日にグループで検討した看護について発表会をしました。
今回の事例は、80代 男性 Oさん
もともと脳梗塞で左半身マヒのある方で、今回の入院は、肺炎によって入院となった設定です。
入院し、状態も良くなり、回復傾向にあるOさんの看護を考えました。
Oさんにとって、何が一番いいのか、それぞれのグループが悩みながら考えていました。
どんな看護がいいのかは、正解はありません。
しかし、患者さんにとって、何が最良なのかを追い続けていかなければなりません。
老年期にある方の看護を考えるには、単に病気だけをみればいいのではなく、
「老年期」という発達段階を理解しつつ、その人の生きてきた長い人生についても
把握しながら、今置かれている現状を把握しなければなりません。
本人のみならず、家族、生活環境、その地で使うことの出来る資源は何があるか等、様々なことを考える必要があります。
病院での老年看護実習は4年生からですが、3年生の段階で
学内でこうして事例を用いて「老年看護」について考えていきます。