みなさんこんにちは。寄生虫学を担当している専任教員の小林です。
↓ 持っているのは肝吸虫の成虫体(感染しているコイやフナの加熱不十分な料理によって感染する寄生虫)
現在の日本では、感染症といえばウイルスや細菌が大多数を占めていますが、
寄生虫による食中毒発生件数も多く、魚によるアニサキス・クドア・日本海裂頭条虫(サナダムシ)、
馬肉・ジビエによるサルコシスチスなど、他にも身近な食材から寄生虫に感染することもあります。
また、インバウンドによる寄生虫感染の増加も懸念されています。
↓ ちなにみこれは、ヤブカに刺されて感染するイヌ糸状虫(フィラリア)の幼虫(ミクロフィラリア)です。
実際の臨床現場において、寄生虫検査のオーダーは多くはありませんが、いざという時のためにも
しっかり検査をして、寄生虫を鑑別できる力を身につけておく必要があります。
後期には、寄生虫学実習がありますので、基礎をしっかりと身につけましょう。